得にかかりやすいメダカの病気
白点病
原因
繊毛虫(イクチオフチリウス・ムルチフィリス)が魚の表面に寄生したもので、 水温が下がり、魚が衰弱した時にかかりやすい病気です。
症状
- 初期症状ではメダカがかゆがって体をこすりつけます。
- ヒレや体に白い斑点ができ、放っておくとあっというまに白点が体中に転移し、ひどくなると全身が粉をまぶしたようになって死んでしまいます。やがてはエラ病を併発することもあります。
対策
- 感染力が強い為、メダカ全体に感染している場合が多いので早めに対策をとらなけれなりません。
- 対処法としてゆっくりと水温を25度以上あげていきます。0.3%以上1%以下の自然塩を入れる
- (味塩は余計な成分が含んでいる場合があります。また塩分濃度が高すぎます。)
1%の塩水の作り方
- 塩÷全体=濃度
- 全体×濃度=塩=1000g×0.01=10g
- 水は1000―10=990g
- 塩を入れる時は沢山入れればいいのではなく少しずつ入れるようにします。
- メダカは多少塩分濃度があっても大丈夫のようですが、塩の種類によります。
- 水は毎日汲み置きの物を用意し1/3ずつ取り換えてください。(治療中は衛生面を重視していきます。
- 治療中はエサを与えてはいけません。元気に見えても餌を与えると治癒力が衰え回復が遅れます。
- これを約2週間ぐらいまで続ける。
- これで白点病が治らない場合は薬治療に切りかえてください。
- 市販の薬品治療薬(メチレンブルーやグリーンFリキッド)で薬浴をします。
- 病気が発生した水は全て捨て、水槽内も掃除し、28〜30℃くらいに加温しエアレーションを行うと治癒率が高まります。
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尾ぐされ病
原因
- 栄養不足だったり皮膚の状態が悪かったりするとかかりやすく、カラムナリスやグラム陰性細菌による感染です。
- 水質が悪化していると菌が繁殖しやすくなります。
症状
- 初期症状のうちは尾やヒレの先端部分が白く濁ります。やがてヒレ全体が腐ったように白くふやけてボロボロになり細くなっていきます。最後は溶けてなくなります。体も変色していきます。
- 口の先端やエラなど、その他の部位にも転移する可能性があり、エラに感染すると呼吸困難を起こして死んでしまいます。
- 伝染病なので、できるだけ早く発見し、治療することが必要です。
対策
- 別容器で治療薬(ニューグリーンFやグリーンFリキッド)で薬浴をします。
- 病気が発生した水は全て捨て、水槽内も掃除してください。
- 薬浴している間はエアレーションを行いなるべく絶食させてください。
水カビ病
原因
メダカの体石などで傷ついたり、メダカ同士の喧嘩、物理的衝撃、水温や水質の急変、ストレス、別の細菌の感染がきっかけとなり、体表に傷があったり、抵抗力が落ちたりしている場合に傷口に水カビが付着し綿帽子状に繁殖します。別名ワタカブリ病とも呼ばれる。
症状
- 感染してしまうと菌が傷から侵入し化膿・壊死してその傷口をさらに広げてしまいます。
- 体の表面に白い綿のようなものが付着していないか、体が傷ついていないかチェック。
対策
- 体に傷を付けないことです。喧嘩をしているメダカは一度切り離してください。
- 病気のメダカを0.5%の食塩水に入れてください。
- お金をかけるなら傷口がふさがるまで治療薬(フレッシュリーフ)で薬浴をします。
- また、水カビ病にによく効く薬のメチレンブルーかグリーンFを使ってください。
- 水温を25℃以上にした方が治りも早まります。
転覆病
原因
- 古い餌を与えてしまった。
- 消化の悪い餌を与えてしまった。
- 餌を与えた後に急に温度が低下してしまった。
- 餌を与えすぎてしまった。
- ダルマメダカ特有の遺伝病の可能性もあります。
症状
腹部が異常に膨らみ、お腹を上にしひっくり返る。 ダルマメダカに多く見られる。
対策
- 絶食させてみてください。
- 症状がまだ軽ければ1〜2日でおさまる時もあります。
- 1度こうなると元には戻らない可能性があります。
- エサを食べるときに元に戻れる個体はそのまま生きる可能性がありますが、他のメダカにちょっかいを出されやすいので隔離してやる方が良いいです。
綿かむり病
原因
- 水カビ病とも呼ばれており、水中に生息している真菌類がメダカの傷口に付着して増殖したものです。
- 栄養状態が良く、体に傷のないメダカであれば発症することは殆どありません。
- サプロレグニア、アクリア、アファノマイセス等水中の菌が魚の傷口にくっついてなる病気。
症状
メダカの口やエラに白い綿のようなものが付着する。
対策
病気になっているメダカを隔離して治療します。塩水浴で対処するか、マラカイト、グリーンF等の薬剤を利用します。
気にしないでほおっておけば治ることが殆どですが、早期治療するためには水換えをして細菌性に効くメチレンブルー魚薬を使うのが良いです。
エロモナス症
症状
呼吸が荒くなったり、あまり泳がなくなったり、体の発色が悪くなっったりします。
メダカの体表に出血班が見られる。また、腹水病という腹部が肥大する症状が現れる。
原因
水槽内に常在している菌で水質の変化や悪化によるストレスや、水中の亜硝酸濃度が高くなる事が原因で発症します。
対策
- ストレス要因を取り除いてあげます。仲の悪いメダカ同士を離してあげる。
- 隔離したメダカに塩水浴、またはグリーンF等の薬剤を使用します。
その他の症状
やせる
- 他のメダカに比べて元気が無く、やせ細っていく。原因不明の場合が多いですが、消化器系の病気が原因と考えられています。
- 水が汚れていたらリセットや水換えを行い、暫く様子を見ます。
元気がない
- 冬でも無いのに同じ場所にジっとしていて動きがない場合は風邪かも?
- メダカも風邪を引くと考えられており、それが原因ではないかと言われています。
- 水が汚れていたら水換えをしてリセットをしてやり、様子を見ましょう。
ぐるぐる回る
- メダカがぐるぐると狂ったように泳ぐのは「カルキ抜きが十分でない」時に起こる時があります。
- 温度や水質の具合を一度、確認して様子を見ましょう。
補足
- 市販の魚病薬に含まれている薬効成分は25℃前後の水温のときに最も高いことがわかっています。
- 20℃以下や30℃以上になると効率が落ちますので、薬浴をするときには水温をコントロールして効果を高めましょう。