キスジノミハムシ(別名=キスジトビハムシ)
被害
アブラナ科野菜のみを食害する害虫で、成虫は葉を針で突いたように食害し、幼虫は土中で活動するため根を食害する。
被害作物
キャベツ、ダイコン、ハクサイ、カブ、コマツナ、チンゲンサイなどのアブラナ科作物。
発生生態
- 成虫の鞘翅は黒褐色、体長は約3o と小さく、左右の翅に黄褐色の帯状の斑紋がある。
- 卵の長径約0.3o、 幼虫の頭部は褐色、胴部は淡黄から乳白色。
- 後脚はよく発達し幅広でノミ のように機敏に高く跳ねる。
- 成虫で越冬する。畑周辺の落葉の下、土塊の間隙、雑草の根元、取り残しの野菜の葉の間などで行う。
- 越冬成虫は4月頃から活動を始め、 5月にはいると産卵が行われる。
- 1雌の産卵数は150〜 200粒で、作物の根元の土中に産みつける。
- 産卵期間は20〜 50日である。ふ化幼虫は根を食害し、 3令となって地表近くに土まゆを作り蛹化する。
- 年に3〜 5回発生するが、山間高冷地は発生回数は少ない。
- 発生が多くなるのは6〜 8月で、暖地の方が発生数は多い。気象的には夏季に高温少雨傾向で多発しやすい。
- 壌土や植壌土を好み、連作も発生を多くする。
防除
- 基本的に圃場と周辺のキスジノミハムシを少なくするために、乾燥していない残渣は置かない。周辺を清掃することが必要。
- 野菜を防虫ネットで覆う。成虫の飛来を防ぐために、目の細かい0.8mm以下の防虫ネットや寒冷紗などを利用するのが有効である。
- 黄色い防除用粘着テープを立てる。
- 成虫は見つけしだい捕殺して下さい。虫の動きの遅い温度の低い朝が効果的です。
- キラキラした光を反射するものをものを嫌う害虫の特性を使い、キラキラテープやシルバーマルチを敷いたり、アルミホイルなどで苗の根元を覆うことも一つの方法です。あんどんを立てて防ぐ対策ウリハムシは若い葉を好みますので、苗の本葉が4〜5枚の頃にあんどんを取り外しますと、もう近寄ってこなくなります。
- コンパニオンプランツにネギやラディッシュが有効です。ラディッシュの種をスイカの根元に植える。というものでした。ラディッシュが発芽してくると、ウリハムシの嫌いな匂いを出すそうです。その匂いのよって、根元に卵を産まなくなると書かれていたので早速実践してみました。
ペットボトル等を利用して、その中に誘って捕殺するとよいです。
ウリハムシ
ダイコンハムシ