ロバート・ジョンソン伝説の日
- ロバートは結婚してからロビンソンビル近くのベントンにあるグランビル・ハインズというところで、姉のベッシーとその夫と暮らしていました。
- しかし妻を亡くした後、姉のベッシーとその夫の家を出ることになります。
- 家を出たロバートはギターの練習に集中します。しかし生きていくためには食料がいります。ロバートは考えました。
- 「そうだギターの練習をひたすらしていても文句を言わない女を見つければいいんだ」
- 1931年ロバートは再婚します。ヘイズルハースト、ジャクソンの南約40マイルのところに拠点を置きデルタ地帯を旅すること1年。それを物語るように1930年半ばににジョニー・シャインズがジョンソンの上達した演奏を聞いています。
- そしてついにあの伝説となった瞬間がきました。
- ミシシッピー州のバンクスのロビンソンビルの東の方の小さな酒場で演奏しているとロバートが背中にギターを抱えて現れます。
- 酒場にいたビルが「これはこれはロバート坊やだギターを持っているぜ!」といい放ちます。
- するとウイリーとサンハウスは大笑いしますが、ロバートはかまわずくぐり抜けていきサンハウスの前にやってきます。
- するとサンハウスは「そのギターでなにをするんだい?」と聞くと、ロバートは「ちょっとそのいすを貸してくれ」といいます。
- サンハウスは「いいよ! 座ったら何かやってみせるんだぜ!」といいました。
- ロバートは椅子に座ると自分のギターを膝に構え堂々たる姿で観衆を引きつけました。するとロバートは今まで見たこともないような演奏法でブルースを奏でました。
- それを目の当たりで聴いたサンハウスは「それが実にうまいギターで曲が終わるまで開いた口がふさがらなかった。」と当時の状況を回想しました。
これがロバートが悪魔に魂を売ってギターの技術を手に入れたとされる話の元になります。
- それからロバートはプロのミュージシャンとしての旅の始まりとなりロビンソンビル、ヘレナ、メンフィス、グリーンウッドを本拠地にしてデルタ地帯を旅することになります。
- 有名になってくるとセントルイス、シカゴ、デトロイト、ニューヨークにも足を延ばします。
- そしてロバート・ナイトホーク、サニー・ボーイ・ウィリアムソン、ヘンリー・タウンゼント、ピーティー・ホィーストロー、ルーズベルト・サイクスなどのミュージシャンとも知り合いになり名をあげていくことになります。
- ジョニー・シャインズが1930年ロバートに始めてであった時に「今まで聞いてきた中で最高のギターだった、ほかの誰もやったことがないことで、是非覚えたいと思った」と語っています。
- ロバートはほかの誰もやっていない演奏テクニックを身につけて新しいギター演奏を身につけていたと言うことですがいったいどうやったのでしょう?
- ヘンリータウンゼントも「すばらしい、すごい、出来るだけこの男とつき合いたい」と言っていました。
- ロバートがギターを短期間で上達した理由の一つに町で凄腕だったと言われている「アイク・ジマーマン」に進められ、深夜の墓場で9日間連続でギターの練習をする儀式を経験したという話があります。
- 「アイク・ジマーマン」がどれだけ凄腕だったのか音源がないのでわかりかねますが、ロバートのギター奏法を見ればだれもが見たこともないギター奏法をしていたのかもしれません。
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